シャルの心の端書き置き場

短くは書けないそんなあれこれを

久しぶりに映画館に行った。具体的に言うと、フォードvsフェラーリを観た。

 最後に日記を書いたのはいつのことかと思って確認したら2018年1月1日でした。2年以上も書いてない。

 さて、本題です。久しぶりに映画館で映画を観ました。僕は年に2本くらいしか映画を映画館で観ません。理由としては映画館で映画を観るのが高いからです。安くするためレイトショーしか観ないので家から車で20分の映画館へ行くためにとか考えると面倒で、「音」や「大画面のみの迫力」を感じたい映画しか映画館で観ません。去年で言えば、これだけは逃せないと思い映画館へ行ったのは「ボヘミアン・ラプソディ」でした。あとは、「劇場版名探偵コナン 紺青の拳」でした。何故か3回観ました。好きです。

 

 本題と言いつつ本題からずれました。本題は「フォードvsフェラーリ」を観たって話です。GTシリーズ(グランツーリスモのこと)が初めてのゲームで、幼稚園に通う頃からシリーズをプレイした僕にとってGT40は非常に馴染み深い車です。GT40が出る映画ならもちろん興味があります。そして何より車をローアングルから撮った映像、コーナリングの砂を巻き上げて走るGT40の様は、息をのむほど美しいものでこれは映画館で観るしかないと思い映画館へ。

 僕がどれだけフォードやフェラーリを知っているかで言えば本当に極わずかです。フォードの車で知っているのはマスタングや本当に映画で主題のあのGT40くらい。アメ車乗りたいけど燃費悪いし大きいしなってくらいの知識です。ケン・マイルズもキャロル・シェルビーも知りませんでした。(蛇足だけど、GTシリーズにはコブラの車が出てくるからキャロル・シェルビーがデザインした車とかは知ってました。気付いた帰りの車内だけど)フェラーリにいたってはもっと知らない。3桁くらいの数字のついた超高級車ってことくらいです。これだけ車への知識や愛の浅い人間が「フォードvsフェラーリ」を観て得るものがあるのか?

 結論を言えば、ボロ泣きでした。まずル・マン前のGT40を試すレースでラスト1ラップで車の性能を真に発揮しオーバーテイクし優勝するシーンで泣く。ル・マン24時間耐久レースのマイルズがフェラーリオーバーテイクする瞬間に泣く。ゴールで泣く。そのあとにもまだ2回泣いた。

 どうしてここまで泣けるのかと言えば、この映画は車がカッコいい、車が好きって人だけのためでなく、しっかり人間ドラマがあるからフェラーリを、フォードを、GT40を知らなくても泣ける。ドライバー生命を病気故に断たれるもレースに、特にル・マンに想いを抱き続けるシェルビーと、あまりに純粋すぎるが故に人の指示を聞けず損をする人生だが車への圧倒的知識と愛情は負けずドライバーとしての腕前も超一流のマイルズ。この二人がGT40、彼女を素晴らしいル・マンで勝つ車へと育て上げるために全力でぶつかりながら、ついでにフォードの社内政治に振り回されたり上手に乗り越える。これだけ人のむき出しの感情に触れて感情移入をしないわけにはいかない。男が時には喧嘩しながら全力で一つの物事に集中する子供のような様は、男性としてなのかはわからないが非常に胸が躍るものがある。

 観るか悩むなら是非観に行って泣いても良いかもしれない。僕ももう一度、足を運んで観ても良いと思うくらいに作り込みの素晴らしい映画でした。映画館で観ると暗い空間で素晴らしい画質音質で、一気に最初から最後まで観られるため感動がとても大きくなると思う。僕はもう少し映画館へ行く回数を増やそうかなと思うようなこの1年間の映画ライフでした。海外ドラマなら年間2~300話ほど観るから、また何かあれば書きたいです。